KONAチャレンジEXPO(2019年4月28日開催=以下、KONAチャレEXPO)に合わせてLuminaが国内のトライアスリート約1.5万人を対象に実施した【トライアスロンリサーチ2019】。
日本国内のトライアスリートは、どのくらいトレーニングして、年に何回レースに参加しているか?
どのブランドのバイク、ランニングシューズが人気があるか?
そして、どのくらいの人が「いつかはKONA!(アイアンマン世界選手権)」を志しているか?
《にっぽんのトライアスリート&アイアンマン像》を浮き彫りにした最新の調査結果を、一部紹介しよう。
まだまだ少ない“女性トライアスリート”
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東京マラソンが興って以降、日本国内のエンデュランス系スポーツ人口も大きくベースが高まり、愛好者の女性比率も高まっていると言われているが、日々バイク(自転車)という機材を扱い、大荷物を伴う海外や離島への大会遠征なども多いトライアスロンでは、まだまだ女性が始める上での障壁は取り払われているとはいえず、男女比9:1から脱していない。
大会だけにかぎらず、ショップ、スクール、メディアなど様々な方面から、もっと女性アスリートも気軽に参入できるシステムを考える必要があるかもしれない。
ボリュームゾーンは40~50代。経営者・マネジメント層が6割超
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今の「にっぽんのトライアスリート」のど真ん中に位置するのは、どんな人?そうした仮想の人物像を具体化してみるとしたら、年齢・所得・ビジネスパーソンとしてのポジションなどは気になるところ。
平均年齢が50歳前後で、平均所得は高め。経営者やマネジメント層(管理職)のビジネスパーソンなど、比較的、自分でお金や時間、仕事のコントロールがしやすそうな人が、トライアスロンやアイアンマンに取り組みやすく、かつ、限られた時間の中で、手持ちの時間とリソースを効率良く使って強くなる、「セルフマネジメント・ゲーム」としてのトライアスロン・アイアンマンにハマる――という側面は当然あるだろう。
一番多いのはランナー出身。バイク経験者も増えている
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トライアスロンを始める前にやっていたスポーツは、何か? これまでに実施した同様の属性調査では、「ランナー出身」が多くを占めてきており、今回のリサーチでもランニング経験者が一番多い。日本の市民ランナー層の厚さを考えれば、これは必然的な結果だろう。
一方、トライアスロンを構成する3種目(水泳、自転車、ランニング)の中で、最もトライアスロンへの移行が少ないとされてきた自転車(バイク)を経て、トライアスリートになっている人の比率が、水泳(スイム)のそれよりも高くなっていた。
この点は、近年のスポーツバイクブームで市民サイクリスト(スポーツバイク愛好者)自体が増え、フィットネスの入り口として自転車を選ぶ層が厚くなったことも大いに関係していそうだ。
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アイアンマンの4割超が「週10時間以上」の練習をしている
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「1週間のうちトレーニングにかける時間」では、見出しのとおり、アイアンマン経験者の4割超が10時間以上の練習をこなしていることが分かった。
反面「5時間~10時間未満」という層も45%おり、逆説的にとらえるなら、常に高いモチベーションを保ち、長時間の練習をこなしていなければアイアンマンにはなれない・・・というわけでもない、と言えなくもない!?
さすがにアイアンマン経験者で、「週5時間未満」という層が、トライアスリート一般に比べ一気に低くなるのは、当然といえば当然か。
また、これはトライアスリート一般に言えることだが、下記のとおり、約7割のトライアスリートが、ひとりで練習しているのではなく、チームやスクールなどに属し、あるいは何らかの練習会やセミナーに参加するなど、「誰かと一緒にトレーニングしている」。
「個人競技ながら、チームスポーツ的な楽しみ方ができる」という、トライアスロンの魅力ともリンクする結果と言えるだろう。
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「年間84万円」の予算が組めれば、アイアンマン・ライフは安泰?
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トライアスリート一般でも半数の人が年間大会出場数「3~5回」。アイアンマン経験者では「6回以上」という人も1割はいる。特にアイアンマンの場合、近年は国内開催がなく、確実に海外遠征となることを考えると、大会にかける1年間の費用が平均で「50万円」というのも納得感のある結果だろう。
これも逆説的にとらえれば、大会出場50万円+用具・用品34万円=84万円、このくらいの年間予算が組めれば、まず問題なくアイアンマン・ライフをすごせる――という、ひとつにも目安にもなりそう。
もちろん、あくまでも「平均」なので、出場大会や使用機材など、工夫して無駄をなくせば、もっと費用を抑えてアイアンマンを愉しむことだってできるので、誤解なきよう。
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KONA(アイアンマン世界選手権)に出てみたいですか? という問いには、多くの人が「YES」。すでに出たことがある人も含めると、7割のトライアスリートがKONA出場を志し・目標としている。
しかし反面、KONAチャレンジメンバーの多くも、この企画に応募する前はそうであったように、約6割の人が「いつかは出たい!」と夢見ているものの、具体的なプランを立ててアプローチするという、「大いなる一歩」を踏み出せている人はかなり少ない。
「夢は現実に変わるか?」
KONAチャレのテーマに、多くのトライアスリートが注目する理由のひとつがここにある。
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KONAチャレンジEXPOでリサーチ結果をリアル展示
今回の調査結果は、4月28日(日曜日)開催のKONAチャレンジEXPO会場に展示します。人気ブランド・ランキングでトップに入ったブランドのバイク&アイテム実物の展示や、KONA(アイアンマン世界選手権)でのランキングとの比較なども紹介しますので、ぜひご来場ください。予約なしで当日参加可能です。
https://kona-challenge.com/expo/
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