MAKES Triathlon Collegeプレ講座

KONAシェアNo1シューズHOKA ONE ONE®は、どう選ぶ・履き分ける?

KONA(アイアンマン世界選手権)でも使用率No1で、ランコースの公式スポンサーでもあるHOKA ONE ONE®。写真は2019年大会EXPOで販売されていたKONA記念モデル

HOKA ONE ONE®最新ラインアップ履き比べ分析 by TK
MAKES Triathlon Collegeプレ講座《後編》

一歩一歩を辛くしないために、HOKA ONE ONE®を選んだ。

TK(以下同)走りの「一歩一歩」を突き詰めていく中で、「死ぬまでにどれくらいの距離を走るのか?」「あと何歩やらなければならないの?」と考えたときに、もう一歩一歩が辛いのは嫌だから、なるべく脚あたりの優しい状態をつくりたい――そう思い至りました。

方法のひとつとしては「舗装路じゃない道を走る」という選択肢もありますよね。土の道を走るとか、タータンのような路面のランニングトラックを走るとか。

でも、常にそうした環境で走れるかというと、それも難しいですよね。

ならば、「足(シューズ)のほうにそうした要素を加えればいいじゃないか」という逆転の発想をした。つまり自分の脚あたりの良いシューズを履けば負担は減るじゃないか、と。これが私がHOKA ONE ONE®(ホカ オネオネ)のシューズを履いてみようと思った理由のひとつです。

一歩一歩の負担を減らして、生涯マイルを稼ぐ、あるいは、生涯マイルの負担を減らしたい。着地の一歩一歩が辛いのは嫌だし、故障はもうしたくないけど、レースではもっと速く走りたいから、必要なトレーニングは積みたい。

それに、自分の目指す走り方=アイアンマンのランパートでできるだけ負担がなく、速く走れるやり方に合っているシューズが欲しいとも考えました。

「クッション性、衝撃吸収性が高い」「負担が少ないから、脚にも優しい」というのは、HOKA ONE ONEのシューズを表すワードであり、見た目の特徴(ソールが厚い)からもイメージしやすいポイントではありますが、反面、「じゃあ、速く走れるのか?」という点は、実際、履いてみるまでわかりませんでした。

「クッション性が高いということは、その分、反発性も低くて、スピードも殺してしまうんじゃないか?」と最初は私自身、想像していたんです。

KONAチャレンジの合宿イベントなどで、HOKA ONE ONE®の各ラインアップを履き比べる機会があって、そのとき、これらがただクッション性が高いだけじゃなく、今、自分が目指しているアイアンマン・ランの走り方を突き詰めていく上でも「すごく、やりやすい」シューズだと感じたんです。

で、その後、半年くらいトライアルで使ってみて、走れば走るほど、走りやすくなってきたので、正式に使ってみることになったんです。

トライアスリートこそ選びたい、最大のメリットとは?

各ラインアップのクッション性の高さは(ソールの厚さなどで)見るからにわかりますよね。実際、試し履きしてみても、違いは分かりやすいと思います。

最初は、ソールが厚手で柔らかいことに違和感を感じてしまうかもしれませんが、それは芝生とか、タータンのトラック、土の道を走っているときと同じようなもの。舗装路を走っても得られる、その柔らかさは、皆さんも足裏で容易に感じ取れるはずです。

ただ、私が実際、先ほど紹介したような指標でチェックしてみて、HOKA ONE ONE®のシューズを履くことで上下動が増幅されていたかというと、そんなことは全くなかった。

クッション性が高いと、足を叩きつけるように着地しても大丈夫だからと、ことさらに派手に着地してみたりとか、一歩一歩跳ねるような足運びをしたりとか、イメージで自己演出してしまうようなこともあると思います。それによって上下動が大きくなってしまったり。

でも実際には体重を押し返すほどのバネがソールにあるわけではないので、沈み込んだ分、ボヨヨ~ンと弾むわけはではない。

自分も履き始めたころは、そんな自己演出をしてしまうことがあって、ちょっと上下動が大きくなったのですが、やがてすぐに落ち着きました(笑)。

実際に履いてみて何よりも素晴らしいと感じたのは「接地できる幅が広い」「着地のストライクゾーンが広い」ということ。まるで足が大きくなったかのように、前後・左右いずれも路面と接する面が大きい。

それぞれの走るスピード(ペース)に応じて、着地もフォアフット(前足部)だったりミッドフット(中足部)だったり、ヒールストライク(カカト着地)だったり、左右位置も人それぞれ微妙に異なると思うんですが、

HOKA ONE ONE®のシューズは、どこで着くにしても、必ずキレイに真っすぐ着地でき、進行方向に対して、自分の身体を真っすぐ前に運ぶようにできています。

今年(2019年)のKONAランパートを走るTK。コンディションを崩してタフなランパートになったが、そんなときもHOKA ONE ONE®のシューズが前へと導いてくれる

同じひとりの人間でも、先に解説したように、そのときのペースや疲労度によって走り方は変わってくるし、特にロングでのランのときなど、疲れて走りが崩れたときは、着地も何もかもメチャクチャになってしまうときもあると思うのですが、そんなときでもシューズがうまく受け流してくれるというのが、最大のメリット。

元気なとき、走りに集中できて、自分をコントロールできるとき、良いシューズというのは、ほかにもあるのかもしれません。例えば3・8㎞泳いで、180㎞バイクに乗った後のランで、ちゃんと整った走りができる人は、そうしたシューズでも問題ないのかもしれませんが・・・なかなかそうはいかないですよね。

私自身、ロングの最後のランでは脚が右往左往して、いろいろなところに足が擦っちゃうくらい走りが乱れてしまう。身体が傾いたり、ヒザが左右に割れてしまったりとか。

そんなとき、どこに着地しても、ズレた状態で着地しても、キチンと真っすぐに戻してくれる、というのが、HOKA ONE ONE®のシューズのいいところです。

単にクッション性が高いだけでなく、着地のストライクゾーンが広いことは、ヒザなどの関節や、そのまわりの筋肉の負担も減らしてくれると思います。

ソールが「メタロッカー」という独自の形状をとっていることもポイントで、前後に揺れる「ゆりかご」のような動きが、足運びのしやすさに良い影響を及ぼしてくれます。

HOKA ONE ONE® 各ラインアップ履き分けのポイント

この「メタロッカー」構造の良さが強調されているのが「CARBON X(カーボンX)」。

振り出した脚が着地して、次の脚に切り返すときに(ソールの形状が)下り坂を走るように脚の運びを導いてくれるので、切り返しのスピードが速くなるのですが、このときカーボンプレートが、さらにその素早さをサポートしてくれます。

カーボンプレートがたわんで、その反発力を得るというよりは、そのままのカタチでいて、足運び・転がりをサポートしてくれるような感覚なので、その形状に一歩一歩乗り込んで前に進むようなイメージ。

同じHOKA ONE ONE® ラインアップの中でも、カーボンプレートがたわんで(変形して)跳ねるようなバネ感を感じやすいのは、「EVO CARBON ROCKET(EVO カーボン ロケット)」のほうだと思います。

カーボンX
価格:¥24,000(税抜)
【Men’s】サイズ25.0cm~30.0cm
【Women’s】サイズ22.0cm – 25.0cm

「カーボンX」で走るときは、着地したら、腕振りをどうしようとか姿勢をどうしようとか無駄なことは考えずに、パッと次の着地に切り替えることに集中すると、スムーズに脚を運べます。

感覚としては(ソールの)なるべくキレイなポイントに足を置いて→踏んで(乗り込んで)→置いて→踏んで・・・だけに気をつけて、素早く繰り返す。なるべく力を抜いて、余計なことは考えず。

足の出や、転がりが良く、素早い切り返しがしやすい感じが、すごくよくわかると思います。

EVO カーボン ロケット
価格:¥18,000(税抜)
【Unisex】サイズ23.0cm~30.0cm

ボンダイ6「メタロッカー形状のメリットをソール形状で強調」

またカーボンX同様「メタロッカー感」が比較的強いのが「BONDI6(ボンダイ6)」。

カーボンXがカーボンプレートのカタチでメタロッカーの良さを強調している印象なのに対し、ボンダイ6は、ソールの厚さと形状で、そのメタロッカー感をつくっている印象で、個人的にはすごく気に入っています。

クリフトン6などほかのモデルと比べると重さはあるのですが、その分、ソールの形状がかなりしっかりしているので、カーボンで補強されていなくても、メタロッカー形状でグインと進ませてもらえるというメリットは、しっかり感じられます。

ボンダイ6
価格:¥21,000(税抜)
【Men’s】サイズ25.0cm~30.0cm
【Women’s】サイズ22.0cm~25.0cm

マイルドなメタロッカー感。「軽さ」が魅力のリンコン

カーボンXやボンダイ6で感じられるようなメタロッカー感を滑らかにしたのが、「RINCON(リンコン)」と「CLIFTON6(クリフトン6)」だと思います。

両モデルの一番の違いは重さで、リンコンはかなり軽い。アッパーが一枚ものだったり、内装やシューズを構成する各パーツなど、いろいろなモノがシンプル化されています。

トライアスロンのレースでは、よく水を被ると思うんですが、シンプルな分、排水性も高くて、ベショベショにならないので快適だと思います。クッション性も十分にあります。

リンコン
価格:¥14,000(税抜)
【Men’s】サイズ25.0cm~30.0cm
【Women’s】サイズ22.0cm~25.0cm

シンプルなつくりの分、カタチの確かさのようなものは、ほかのモデルよりは減っているように感じますが、「軽さ」というメリットはすごく大きいので、自分もレースでは、カーボンXか、こちらを履くかは、ちょっと迷うところです。

カーボンXのほうが、今、自分の目指す走りをサポートしてくれる印象がより強いので、KONAではカーボンXを履くと思いますが。

靴の中の足あたりも良い、クリフトン6

クリフトン6は、リンコンに近い履き心地ですが、より柔らかくて履きやすい印象。

クリフトン6やボンダイ6は、靴の中の足あたりの感じに共通点があって、リンコンやカーボンXなどのシューズよりも高級感のある、クルマでいうと革張りのシートのような履き心地の良さがあります。

クリフトン6
価格:¥16,000(税抜)
【Men’s】サイズ25.0cm~30.0cm
【Women’s】サイズ22.0cm~25.0cm

個人的には、ボンダイ6が気に入っていて、重さはあるものの、メタロッカー感、履き心地ともに十分もっていて、実際、今年の宮古島大会でも使ったくらいです。

でも、レースにはそれ相応のトレーニングも積んで臨むし、ここまでのメタロッカー感はなくても大丈夫かな・・・と思っていたところで、ちょうどカーボンXが出たので、レース用はそちらにしたという経緯があります。

EVO カーボン ロケットは逆にメタロッカー感はそれほど感じないのですが、ハーフマラソンくらいまでの距離を、スピードを出して、パッパとテンポよく走りたいときに使いたくなるシューズ。しっかり自分でコントロールできるときの走りには、結構、これが合っていそうだなと感じています。

ただ、ミドル~ロングのトライアスロンのレースでは、なかなかそうした走りができることは少ないと思いますので、一般的には、例えばクリフトン6やボンダイ6のような走り心地もクッション性も良いシューズをトレーニング用にして、

レースでは、軽くて、ピッチなりに上げられるスピード領域(ペース)で走りやすいカーボンXとかリンコンのようなモデルと選ぶ――という選び方、履き分け方がいいかなと感じています。

問い合わせ先:デッカーズジャパン TEL:0120-710-844 www.hokaoneone.jp

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