KONAチャレEXPOイベントレポート

オーバー60のKONA常連たちに訊く。
アイアンマンで強く在り続けるヒント!〈後編〉

2016年アイアンマン・ランカウイでKONAへのスロット(出場権)を獲った際の宗政さん。喜びをストレートに表現する姿が会場を大いに沸かせた

4月28日に開催された「KONAチャレンジEXPO」より、オーバー60(60歳以上)のKONA(アイアンマン世界選手権)常連たちによるトークセッション、後編。

KONAの常連というと、「生まれつき身体が強いのでは?」と思われがちですが、みなさんはどうでしょうか?

大学の途中まで野球をやっていたので、身体は鍛えられたかもしれませんが、特に特別身体が強かったわけではないと思います。

松田私は25歳で妊娠したとき妊娠中毒症になり、その後も病気がちで、血圧の薬をのんでました。50歳でトライアスロンを始めるまではゆるい運動しかしていなかったですね。

宗政私は若い頃、夏は登山、冬はスキーに熱中していましたが、それで身体のベースができたのかもしれません。40歳からランニングを始め、サブスリーを10年間続けましたが、ランナーが悩まされるような膝関節などの故障は経験したことがありません。

ただ、小柄でそれほど恵まれた体格ではありません。トレーニングとレースを継続できれば、だれでもKONAには行けるのではないかと思います。

松田継続のためにはモチベーションが重要ですよね。私の場合は今、「女子最高齢記録更新」がモチベーションになっていますが、KONAに出るとか、表彰台に乗るとか、人それぞれモチベーションをもち、維持することが大切だと思います。

60代は人生の転換期であり、
それまでの努力がものを言う時期でもある。

年齢やライフステージが変化する中で苦労したこと、発見したことはありますか?

60代はライフスタイルが変わる時期です。会社勤めの人は定年退職や転職があったり、親の介護があったりしますし、健康の維持もそれまでとはちがってきます。収入が激減したら、アイアンマンで海外に出かけるのもままならなくなるかもしれません。

アイアンマンを続けていくためにも、これからの10年〜20年を視野に入れて家族や仕事・収入、住居など色々な面からじっくり考える必要があると思います。

私の場合は自営業なので、事業の継承や新しい収入の手段を講じながら、アイアンマン継続ために経済基盤の整備を進めています。

KONA出場15回の常連・丸知司さん(写真右端)。2018年のKONAは普段はサポートにまわってくれている奥様(写真右から2番目)がKONA出場を決め、その応援にまわった

宗政私の場合はサラリーマン時代、仕事とトライアスロンの両立が大変で、時間的にも経済的にも退職するまで海外に行く余裕はありませんでした。

今は時間にゆとりができ、年金でやりくりしながら行けるようになりましたが、45〜55歳の本当に海外に行きたかったときに行けなかった。

しかし、人生において第一は家庭、第二は仕事、趣味は三番目です。その中でやれることをやるしかない。それでもいつかはチャンスがくるという思いをもちながら、年に1〜2回でも大会に出ながらトレーニングを続け、体調管理・体力作りを継続していました。

いつかはKONAへという気持ちを切らさず、努力を続けていけば、チャンスが来たときに必ず行けます。

KONAの魅力は世界からトップが集まる
世界最高の大会であること

皆さんにとってKONAの魅力とは何でしょうか?

世界のトップが集まる世界最高の大会だということです。出ることで自分が世界のどこに位置しているのかがわかる。一度出ると感動して、「これに賭けたい!」と思うようになりますし、何度でも自分をそこに置いてみたくなります。

宗政同感です。一生懸命やってきた自分のレベルが世界でどうなのかわかるところがいい。今までの成績はエイジ6位が最高で、2回経験していますが、あと少しで5位入賞に届く。だからまたチャレンジしたい。

松田世界のトップアスリートが集まってくる大会というのは、他では経験できません。しかも(プロの総合)優勝者がビクトリーロードで最後のフィニッシャーの手を引いてくりたり、レイをかけてくれたりする。トップとエイジグルーパーの距離がとても近いのも魅力です。

宗政私も大会の雰囲気がたまらなく好きです。空港に降りたときの空気や会場の雰囲気を感じた瞬間に、「ああ、またKONAに帰ってきた」と感じることができる。レース当日の観戦している人の盛り上がり、特にゴール地点を埋め尽くした人たちの大歓声に迎えられて、自分がフィニッシュゲートに向かっていくときの気持ちの高ぶりは、思い出すだけで身体が震えます。

最後に何歳までKONAに出続けたいと考えていますか?

松田86歳の稲田さんのようにやれるとは思えませんが、とりあえずひとつエイジが上がる75歳までは続けようと思っています。

宗政私も稲田さんの存在が大き過ぎて、あまり先のことまでは語れませんが、気持ちとしては80歳までがんばりたいですね。

できれば生涯現役でいたいと思いますが、医者からは「トレーニングは身体に良いけど、レースは身体に悪い」と言われています(笑)。でも、KONAでは日本人の高齢者がたくさん表彰台に上がっています。あれを見ると元気がでますし、多くの人に見てほしいです。

宗政私はKONAを愛し、KONAを目指すアスリートの交流の場として「日本アイアンマンクラブ」を2007年に立ち上げました。WTC(※アイアンマン・シリーズの所管企業)公認のクラブです。会費無料で、ホームページから簡単に登録できますから、みなさんもぜひ参加してください。

今日はありがとうございました。

4月28日、東京・渋谷のメイクス本社で開催された「KONAチャレンジEXPO」には、トークショーのほか、国内トライアスリート(アイアンマン)を対象としたリサーチ(使用アイテムや年間予算、年収などの属性を1.5万人を対象にアンケート調査)の結果や、発表されたばかりのサーヴェロ最新モデルの展示なども行われた。イベント内で開催されたトークショーやセミナーの模様は順次、KONAチャレ公式サイトなどで公開していきます
トップページに戻る